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「アメフト」
「アメフト」
アメリカンフットボール、日本名は米式蹴球。私が高校三年間、正確には三年生の九月までの二年半、ほとばしる青春をささげたスポーツがこれだ。
残念ながら卒業以来、アメフトはやっていないし、見ることもまれだ。
神奈川県下の某高校に入学した私は、格闘技系の部活をやるつもりだったが、不幸なことに母校にはそれがない。そこで一番格闘技っぽいアメフトをチョイスしたわけ。
あまりにも単純、短絡。今思えば、どこかの空手道場にでも通えばよかった。
アメフト部があるのは県下に十六校しかなく、人数も少なくなりつつあったので、我々の下の代は関東大会に出ることが出来た。
県で三位になれば出られる。
他校では百人からの部員がいて、オフェンス、ディフェンス、キックオフのオフェンス、ディフェンスと全員がメンバーの違うチームで行なったりしているが、私などは人手不足で全部出っぱなし。
冬でも汗だらだら。試合だと二時間走りっぱなしで、練習よりもキツイ。さらに敵と毎回相撲を取るわけで、もうへとへとである。
マネージャーの女（渾名がちくわ）が熱射病で倒れるようなグランドを、防具を全身につけて走り回っているのだから、どうかしている。
夏休みは前半半分が休み、後半が毎日練習で、最後には山中湖で合宿をする。
一年の夏休み前半はアルバイトで稼いだが、九月に疲労で動けなくなった。
二年生からは飯が食えなくても牛乳を毎日二リットル飲んで頑張った。
春休みには学校の体育館に泊るという合宿もあった。
たぶん、一回だけのはずだ。四月なのに雪が降り、大変だった思い出がある。
不思議と寒かったイメージはない。
ほとんど地獄の毎日だったが、これを思い出すと何でも出来そうな気がしてくる。
実際肉体的にも辛いが、それを押さえるのは精神なわけで、かなり鍛えられたのは事実だ。
もっとも、それも二十代前半までで、今ではこの頃のガッツをすっかり忘れてしまった。
結局はウェイトトレーニングやムエタイなど、個人種目で自分のペースで完全にコントロールできるものがいいことが分かったのもある。
体育の授業で三千メートル走がある数週間前から、十二分間走というのをさせられる。
クソ暑いさなか、練習の前に十二分も走るわけ。しかも、防具なしとはいえアメフト装備で、だ。これのお陰で一一分二六秒の記録を出している。
二回やらねばならないうちの二回目が病欠だったため、補習という形で行なった。これが調子がよく、このタイムを出したわけ。公式記録では校内百位だが、それは十二分越えのタイムでの話。実際は三〇位くらい。
最初に、アメフト装備が十二万円したので、親には申し訳ないことをしたと思っている。もちろん、それ以後も金は掛かっていたわけだし。
まあ、三年間みっちり続けたので、いいか。途中で挫折するのは勘弁でしょう。
高校の三年間は、砂埃の中で走り回るので顔が汚れ、にきびが凄まじかった。
現役中はクレアラシルなどのクリームで常にケアしていたが、何をしても無駄だった。
引退後にクレアラシルソープで顔を洗っていたら、すっかり治ってしまった。ホルモンだけじゃないのね、やっぱ。
-------------------------------------------------------------------------
■「初心者が筋肉をつけるウエイトトレーニング」
■http://home.k07.itscom.net/tora/
サブコンンテンツ：
■http://home.k07.itscom.net/tora/essay/menu.html エッセイ
■http://home.k07.itscom.net/tora/kaigai/index.html 海外旅行記
■http://home.k07.itscom.net/tora/recruit/index.html転職システムエンジニア
■http://home.k07.itscom.net/tora/asobi/index.html横浜遊びスポット
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アメリカンフットボール、日本名は米式蹴球。私が高校三年間、正確には三年生の九月までの二年半、ほとばしる青春をささげたスポーツがこれだ。
残念ながら卒業以来、アメフトはやっていないし、見ることもまれだ。
神奈川県下の某高校に入学した私は、格闘技系の部活をやるつもりだったが、不幸なことに母校にはそれがない。そこで一番格闘技っぽいアメフトをチョイスしたわけ。
あまりにも単純、短絡。今思えば、どこかの空手道場にでも通えばよかった。
アメフト部があるのは県下に十六校しかなく、人数も少なくなりつつあったので、我々の下の代は関東大会に出ることが出来た。
県で三位になれば出られる。
他校では百人からの部員がいて、オフェンス、ディフェンス、キックオフのオフェンス、ディフェンスと全員がメンバーの違うチームで行なったりしているが、私などは人手不足で全部出っぱなし。
冬でも汗だらだら。試合だと二時間走りっぱなしで、練習よりもキツイ。さらに敵と毎回相撲を取るわけで、もうへとへとである。
マネージャーの女（渾名がちくわ）が熱射病で倒れるようなグランドを、防具を全身につけて走り回っているのだから、どうかしている。
夏休みは前半半分が休み、後半が毎日練習で、最後には山中湖で合宿をする。
一年の夏休み前半はアルバイトで稼いだが、九月に疲労で動けなくなった。
二年生からは飯が食えなくても牛乳を毎日二リットル飲んで頑張った。
春休みには学校の体育館に泊るという合宿もあった。
たぶん、一回だけのはずだ。四月なのに雪が降り、大変だった思い出がある。
不思議と寒かったイメージはない。
ほとんど地獄の毎日だったが、これを思い出すと何でも出来そうな気がしてくる。
実際肉体的にも辛いが、それを押さえるのは精神なわけで、かなり鍛えられたのは事実だ。
もっとも、それも二十代前半までで、今ではこの頃のガッツをすっかり忘れてしまった。
結局はウェイトトレーニングやムエタイなど、個人種目で自分のペースで完全にコントロールできるものがいいことが分かったのもある。
体育の授業で三千メートル走がある数週間前から、十二分間走というのをさせられる。
クソ暑いさなか、練習の前に十二分も走るわけ。しかも、防具なしとはいえアメフト装備で、だ。これのお陰で一一分二六秒の記録を出している。
二回やらねばならないうちの二回目が病欠だったため、補習という形で行なった。これが調子がよく、このタイムを出したわけ。公式記録では校内百位だが、それは十二分越えのタイムでの話。実際は三〇位くらい。
最初に、アメフト装備が十二万円したので、親には申し訳ないことをしたと思っている。もちろん、それ以後も金は掛かっていたわけだし。
まあ、三年間みっちり続けたので、いいか。途中で挫折するのは勘弁でしょう。
高校の三年間は、砂埃の中で走り回るので顔が汚れ、にきびが凄まじかった。
現役中はクレアラシルなどのクリームで常にケアしていたが、何をしても無駄だった。
引退後にクレアラシルソープで顔を洗っていたら、すっかり治ってしまった。ホルモンだけじゃないのね、やっぱ。
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■http://home.k07.itscom.net/tora/kaigai/index.html 海外旅行記
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「プラトー」
「プラトー」
ジムの機材が入れ替えになるので、先日その内容をバイトの兄ちゃんに聞いた。昨日は聞いてもいないのにダンベルロウの片手側が終わったときにツカツカ近づき、変更点を教えてくれた。ダンベルロウは連続でやるんだってーの。
機器はだいたい今のままの機能を継承するが、レッグアダクターが追加されるようだ。脚を閉じたり開いたりする奴だが、もしかしたら閉じるだけかも。
今の内転筋、外転筋を鍛える名称不明マシンは、場所が確保できれば残すとのこと。交換まであと一週間を切っている段階で、レイアウトを掌握しきれていないとは恐ろしい。そんなことより三五キロダンベルを用意しろ！
それとレッグプレスも自分が動くタイプに代わるそうだ。ハックスクワットではないようだが、見ないと分からん。ハックやりたかったなあ。レッグプレスに二五〇キロにピンが刺さらない旨を伝えると、やはり知らなかったようだ。スタッフで知っている人っているのかな？
スクワットラックも何年ぶりかでまっすぐになっていたので、気持ちよくデッドリフトが出来た。レップもスムーズに出来た。ただ、今日は腰に気をつかないと怪我しそう。
さて、やっとプラトーの話。あまり聞かない単語だが「（英plateau）作業の練習で進歩が停滞し、練習曲線が伸びなやむ状態」とのこと。
分かりやすく言うとスランプのことだな。正確にはニュアンスが違うけど。スランプとは「スポーツ、仕事などで、実力が十分出せず、不調が比較的長く続く状態。不振」となっている。トレーニングで記録が伸びない、体重が増えないなどの現象は、プラトーの方がしっくりとくる表現だろう。
さて、私もその昔、巨大なプラトーにぶつかった。程度の差はあるが、誰でもぶつかるというベンチプレス百キロの壁だ。私の場合、九〇キロで一度停止し、気合と根性で突破、九五キロで再び壁にぶつかったが、だいたい百キロ付近に壁があることは間違いないようだ。
今現在、グランデリアで百キロ以上の重量をトレーニング重量として使っている人間はほとんどいない。平日の昼間に来ている人などがいれば別だが。
そのようなレベルの人間は、本格的なジムに流れるからだろう。近いからいいや、でも本気、なんて普通はどこにも居ない。
サポートつきで百キロを挙げる人間はいくらかいるが、サポートなしで安全に五、六レップこなせないとトレーニング重量とはいえない。
ちなみに私はサポート一切なし。
しかし、百キロって区切りも良いし、自慢できるからなのかな。無理してもやりたがるよね。「俺、百キロ挙げられるぜ」って。
私はこの百キロの壁を、パワーリフターのフォームで挙上することで突破した。三土手選手のビデオを貰ったのと、あとはアイアンマンか何かの雑誌かな。
その後は一気にパワーが上昇し、あっという間に一二〇キロで九レップ出来る様になった。
今は昔、二九歳の頃の話だ。今では百キロで八レップが関の山。昨日、月ボ六月号を読んでいるとＫ４４さんのインタビューが載っていた。名前の由来が不明だ。
その内容があまりにも私に似通っていたので驚いた次第。百キロで成長が止まり、隣でベンチしていたリフターの人（全日本チャンピオン）に教えて貰い、フォームを変更。気がつくと一二〇キロが挙げられるようになっていた、とのこと。
やはり、そういうものなんだな、と感じた。Ｋ４４さんはトップビルダーとして活躍されている方だが、トレーニングをしている人は誰でも躓くところは同じなんだな、と感じた次第。私の場合、それを突破できたところまでは良かったが、それ以上は難しかったようだ。
結局、一五〇キロ挙げるまではコンテストには出ない、と決めていたにもかかわらず、パワーが下がって歳を取るのみ。コンテストよ、さようなら。
遺伝的要素もあるだろうが、ここが限界点ではなかったはずだ。
実際、今でも本気でやれば、数ヵ月後に一二〇キロ以上の挙上が可能にはなるだろう。要は努力が足りなかったのだ。
言い訳にしかならないが、転職、結婚、出産、仕事と三十歳から公私ともいっきに忙しくなり、精神的にも追い詰められてしまった。
もちろんプラトーの突破が遅かったことも要因のひとつだろう。それでもトレーニングに打ち込めば、それなりに結果は出ていたかもしれない。しかし、家庭は崩壊するだろうなあ。
今は精神的にも充実し、エネルギッシュになった。楽しくトレーニングができるということが、これほど幸せだと気づいた。
でも来月、出産なのだが……。やはり育児で時間がなくなるのかな。
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ジムの機材が入れ替えになるので、先日その内容をバイトの兄ちゃんに聞いた。昨日は聞いてもいないのにダンベルロウの片手側が終わったときにツカツカ近づき、変更点を教えてくれた。ダンベルロウは連続でやるんだってーの。
機器はだいたい今のままの機能を継承するが、レッグアダクターが追加されるようだ。脚を閉じたり開いたりする奴だが、もしかしたら閉じるだけかも。
今の内転筋、外転筋を鍛える名称不明マシンは、場所が確保できれば残すとのこと。交換まであと一週間を切っている段階で、レイアウトを掌握しきれていないとは恐ろしい。そんなことより三五キロダンベルを用意しろ！
それとレッグプレスも自分が動くタイプに代わるそうだ。ハックスクワットではないようだが、見ないと分からん。ハックやりたかったなあ。レッグプレスに二五〇キロにピンが刺さらない旨を伝えると、やはり知らなかったようだ。スタッフで知っている人っているのかな？
スクワットラックも何年ぶりかでまっすぐになっていたので、気持ちよくデッドリフトが出来た。レップもスムーズに出来た。ただ、今日は腰に気をつかないと怪我しそう。
さて、やっとプラトーの話。あまり聞かない単語だが「（英plateau）作業の練習で進歩が停滞し、練習曲線が伸びなやむ状態」とのこと。
分かりやすく言うとスランプのことだな。正確にはニュアンスが違うけど。スランプとは「スポーツ、仕事などで、実力が十分出せず、不調が比較的長く続く状態。不振」となっている。トレーニングで記録が伸びない、体重が増えないなどの現象は、プラトーの方がしっくりとくる表現だろう。
さて、私もその昔、巨大なプラトーにぶつかった。程度の差はあるが、誰でもぶつかるというベンチプレス百キロの壁だ。私の場合、九〇キロで一度停止し、気合と根性で突破、九五キロで再び壁にぶつかったが、だいたい百キロ付近に壁があることは間違いないようだ。
今現在、グランデリアで百キロ以上の重量をトレーニング重量として使っている人間はほとんどいない。平日の昼間に来ている人などがいれば別だが。
そのようなレベルの人間は、本格的なジムに流れるからだろう。近いからいいや、でも本気、なんて普通はどこにも居ない。
サポートつきで百キロを挙げる人間はいくらかいるが、サポートなしで安全に五、六レップこなせないとトレーニング重量とはいえない。
ちなみに私はサポート一切なし。
しかし、百キロって区切りも良いし、自慢できるからなのかな。無理してもやりたがるよね。「俺、百キロ挙げられるぜ」って。
私はこの百キロの壁を、パワーリフターのフォームで挙上することで突破した。三土手選手のビデオを貰ったのと、あとはアイアンマンか何かの雑誌かな。
その後は一気にパワーが上昇し、あっという間に一二〇キロで九レップ出来る様になった。
今は昔、二九歳の頃の話だ。今では百キロで八レップが関の山。昨日、月ボ六月号を読んでいるとＫ４４さんのインタビューが載っていた。名前の由来が不明だ。
その内容があまりにも私に似通っていたので驚いた次第。百キロで成長が止まり、隣でベンチしていたリフターの人（全日本チャンピオン）に教えて貰い、フォームを変更。気がつくと一二〇キロが挙げられるようになっていた、とのこと。
やはり、そういうものなんだな、と感じた。Ｋ４４さんはトップビルダーとして活躍されている方だが、トレーニングをしている人は誰でも躓くところは同じなんだな、と感じた次第。私の場合、それを突破できたところまでは良かったが、それ以上は難しかったようだ。
結局、一五〇キロ挙げるまではコンテストには出ない、と決めていたにもかかわらず、パワーが下がって歳を取るのみ。コンテストよ、さようなら。
遺伝的要素もあるだろうが、ここが限界点ではなかったはずだ。
実際、今でも本気でやれば、数ヵ月後に一二〇キロ以上の挙上が可能にはなるだろう。要は努力が足りなかったのだ。
言い訳にしかならないが、転職、結婚、出産、仕事と三十歳から公私ともいっきに忙しくなり、精神的にも追い詰められてしまった。
もちろんプラトーの突破が遅かったことも要因のひとつだろう。それでもトレーニングに打ち込めば、それなりに結果は出ていたかもしれない。しかし、家庭は崩壊するだろうなあ。
今は精神的にも充実し、エネルギッシュになった。楽しくトレーニングができるということが、これほど幸せだと気づいた。
でも来月、出産なのだが……。やはり育児で時間がなくなるのかな。
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■「初心者が筋肉をつけるウエイトトレーニング」
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サブコンンテンツ：
■http://home.k07.itscom.net/tora/essay/menu.html エッセイ
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